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とりあえず結論から言うと最高でした!
まず一つ思ったのはTVシリーズの『いろは』の途中のエピソードながら
ちゃんと完結編としても機能しているという事。
まず緒花の雑巾がけのシーンから始まるのですが、
TV『いろは』が「緒花の雑巾がけから始まり、雑巾がけで終わる」
のですが、この雑巾掛けのシーンでちゃんと物語がつながっている、
という事を表現していてこのシーンで
「あ、この映画はあたりかも」と思いました。
しかもその雑巾がけの途中で最終回の伏線も提示してるんですよ。
これだけでもこの映画の評価は高得点ですね。
またヒロイン3人、緒花、なこち、みんちの三人の
苦悩をちゃんと描いている。
特に弟妹のことを思いつつも不満を漏らすなこちは
彼女も完璧な人間ではなく、TVでは今ひとつ目立った感がなかったので
ちゃんと主役の一人として存在感あったので良かったですね。
そのなこちの妹のお弁当が無い→お弁当をみんちがつくる(みんちのドラマにつながる)。
さらにその製作過程でみんちが自分に足りないものに気づく、
という展開も自然で良かったです。
例の決め言葉もここぞ、という箇所で使われましたしww
またキービジュアルにあるとおり今回は緒花の母親 皐月の過去も描かれますが、
実際はそんなに描かれません。
正直ちょっと物足りなさを感じていたのですが、それはラスト10分で覆されます。
今回の映画はラスト10分がキモです。
このラストで今回の映画の主役は実は皐月だった、と再確認できます。
(このラスト10分の内容も言いたいのですが、これは各自の目で確認してください)。
特にラストの演出も含め正直そこいらのドラマよりはるかに上質なドラマが描かれています。
TV『いろは』のOPには疾走感を感じ、TVシリーズを通じて描かれたのは
「緒花を始め登場人物が走り続けている」
という事。
そして今回の映画のラストも「走り続けている」。
10代の皐月は「思い人を追いかけ走り、」
緒花を生んだ皐月は「未来に向け走り出し、」
今の皐月は「今を走り続けている」
登場人物が各々の立場で各々のペースで走り続ける。
悩み時には立ち止まり、それでも走り続ける。
いつか「花咲く為に」。
そんなことを感じさせてくれた作品でした。
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